今さら聞けない、チャートの読み方、使い方 その9

トレンド系チャートの基本を順次解説していますが、次は一目均衡表をご紹介しましょう。これもFX投資家の間ではとても有名なチャートで、プロも多用している優れものです。

一目均衡表は日本人が考案したものとしても知られていますが、その発想にも日本人らしい部分が垣間見られます。これは筆者の主観ですが、チャートを数字の羅列から生まれたものではなく、ヴィジュアルとして全体像を見て相場を可視化するという発想が日本人らしいと感じます。漫画文化というべきでしょうか。

一目均衡表の基本的な構成要素は、基準線と転換線、2本の先行スパン、そして遅行スパンです。チャート画面を見ると線がたくさんあるように見えますが、重要な部分はとても分かりやすいので、順次解説していきます。

まず、一目均衡表のチャート画面を見ると真っ先に目に入ってくるものがあります。それは帯状に色がつけられた部分です。2本の先行スパンの間に色が付けられ、それが値動きの上をいったり下をいったりしています。
まず、この先行スパンで挟まれたゾーンのことを雲といいます。見た目が雲のようだからだと思いますが、雲と呼ばれる理由はもうひとつあります。

(つづく)



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