フィボナッチ・リトレースメント その6


前回に続いて、フィボナッチ・リトレースメントが意識された相場展開をご紹介しましょう。今度はダブルボトムをつけたあとの力強い上昇があった後、次の展開を探る中で示現したフィボナッチ・リトレースメントです。

この通貨ペアがきれいなダブルボトムをつけた後、セオリー通りに相場は上昇トレンドとなりました。ただし、上昇はダブルボトムをつける前に付けた高値までで、そこから反落、どこまで下がるのかが注目されました。

そのままダブルボトムの下限までいくとは考えにくく(それだとトリプルボトムになります)、そうなると38.2%下落が最初の関門となります。事実、この相場では38.2%下落の水準を3回付けた後に急上昇という展開を見せました。

ダブルボトムで下落圧力を一掃したものの再び下落、しかし38.2%のフィボナッチ・リトレースメントという壁に3回も阻まれた相場は下方向への行き場を失い、今度は急上昇したというわけです。
この相場では、38.2%ラインが3度にわたって押し目として機能したので、比較的分かりやすいエントリーチャンスが3回あったことになります。しかも、その後に大相場があったのですから、そこでも大きく勝てるチャンスがあったことになります。



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