フィボナッチ・リトレースメント その5


フィボナッチ・リトレースメントに関する解説の5回目、今回からは実在した値動きを使って解説します。
ある通貨ペアで実際にあった値動きによると、エリオット波動の第5波と思われるような大きな下落がありました。その高値から安値までは一気に下落が進み、安値を付けた後は反転上昇を開始。

さて、この時に上昇はどこまで進むと考えるのが妥当でしょうか。ここで登場するのが、フィボナッチ・リトレースメントです。最初に意識されるのは、やはり38.2%戻しです。実際のこの時の相場は38.2%付近の上昇をもって反落、再び下落しました。

なぜこのようなことが起きたのかと言いますと、そこにはフィボナッチ・リトレースメントを意識した投資家の存在があります。安値をつけた後上昇をしたものの、前回の高値まで戻るのは考えにくいとなると、どこかに戻り売りを仕掛けるチャンスが生まれます。それはどこかと考えると、やはり最初の関門である38.2%が妥当ということになるのです。

この相場では38.2%戻しの後戻り売りで反落、再び上昇するもまたもや38.2%ラインで戻り売りを浴びて反落、そのまま緩やかな下落トレンドに突入しました。フィボナッチ・リトレースメントの壁を越えることができず、反落した典型的な相場でした。




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