フィボナッチ・リトレースメント その1


FXの売買戦略を立てる際に活用されている、たくさんのテクニカルチャート。それぞれには複雑な数学の理論などが根拠となっていて、その根拠を数学的に解説すると大変なことになるものも少なくありません。

こうしたテクニカルチャートの多くが数学的な根拠を持っているのに対して、もっと直感的なもの、非科学的とも言えるような理論を根拠としているものもあります。その中でもユニークなのが、ここでご紹介するフィボナッチ・リトレースメントです。

相場は人間が動かすものなので、人間が持つ心理的な動きが相場に影響を及ぼすことも少なくありません。フィボナッチ・リトレースメント以外にもそうした性質を持っているものは少なくありません。

例えば、直近の最安値が100円で、最高値が110円というドル円相場があったとします。その価格差は10円です。この相場が終わった後で下落トレンドが始まったと思われる場合、今度はこの下落がどこまで進むのかが投資家の関心事となります。110円から100円まで下がればキレイに行って来いというわけですが、そうなる前にたくさんの関門があります。

例えば、ちょうど半分にあたる105円。この105円には何の根拠もありませんが、それを説明出来るとしたらフィボナッチ・リトレースメントです。

では、次回からそんなフィボナッチ・リトレースメントの不思議な世界にご案内しましょう。




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